【テニミュ入門編】1st ・2nd・ 3rd…進化していくテニミュの軌跡とシーズンごとの特徴について解説します

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「ミュージカル・テニスの王子様」(通称・テニミュ)は、2003年の初演から上演がされ続けているロングヒット作品だ。

テニミュには、1st(ファーストシーズン)、2nd(セカンドシーズン)、3rd(サードシーズン)と呼ばれる区分けがある。ここでは、その「シーズン」の紹介と、それぞれの特徴について解説をしていく。

1st ・2nd・ 3rdとは?テニミュのシーズン基礎知識

テニミュにおける「シーズン」とは、「原作○周目」のことだ。

数年をかけて原作を辿って行くため、主役校の青学内でのレギュラーを決めるランキング戦から始まり、地区予選、東京都大会、関東大会、全国大会まで。ここでワンシーズンが終わる。

そのため、全国大会の公演時期が近付くと「そろそろ終わりか…」と寂しくなってしまう。

シーズン内でもキャストの卒業などがあるが、それは「代替わり」と呼ばれるため、シーズンとはまた別の話になる。

1st-手さぐりながらも熱狂的なファンを獲得し2.5次元の礎を作った黎明期(2003年4月~2010年3月)

すべてはここから始まった。

「歌うの?」「踊るの?」と言われ、はじめは席は半分も埋まらなかった。すべてが手さぐりの中、スポットライトの球筋と打球音などで表現される試合や、ファンの心を掴むまっすぐな歌詞の歌とダンスが、実際に舞台を見た人たちの口コミであっという間に広がって行った。

チケットはプラチナの貴重品となり、卒業システムが作られ、キャストが役のままコンサートを行う「Dream Live」も開催された。

「2次元の世界を原作とした実写」とは違う、目の前にキャラクターたちがいる、生きて動き、歌い踊る、「2.5次元舞台」という言葉を世間に浸透させた始まりだった。

新しいキャストが発表されるたびに驚いたのは、何らかの実績を持った俳優ばかりではなかったことだ。モデル、声優、歌手。テニミュが本格デビューというキャストも非常に多かった。

そのため歌や演技のレベルにも差があったが、長く公演を続けるうちに役としても俳優としても大きく成長していくキャストの姿を見ることができた。はじめから完成された舞台ではない、「成長を見守る」という新しい舞台の楽しみ方だった。

この「成長見守り」は1stに限らず、3rdまで続いている。初演から完成度を求める声もあるが、これもテニミュの楽しみ方のひとつだと主張したい。

千秋楽ライブビューイング制度を取り入れ、チケットが取れなくても舞台を見られるシステムを広げた功績も大きいだろう。

1st出身、主なキャスト
柳浩太郎、城田優、加藤和樹、斎藤工、和田正人、瀬戸康史、宮野真守、増田俊樹

2nd-新たな挑戦、新しいファン層の拡大。ブラッシュアップされた進化期(2011年1月~2014年9月)


2ndテニミュは、1stでの成功をもとに、挑戦に挑戦を重ねた時期だった。

1stが7年かけてワンシーズンを終わらせているのに対して2ndは3年。1stでは分けられていたルドルフ戦・山吹戦を『ルドルフ・山吹戦』として一緒にするなど、シナリオそのものもコンパクトに、そしてスピーディな展開となった。

公演・舞台の印象としては、ダンスの振り付けが難しく派手になり、運動量がぐっと上がった。「歌」に重きを置いていた1stよりも、エンタメ性をより重視し、日替わりのお遊びなどのファンを楽しませる要素が増えていたように感じる。

また、公演以外に、キャラそのものでの「運動会」が開催された。

テニミュに慣れた層もさすがに「運動会?」「キャラで?」とザワついたが、蓋を開けてみればキャラの日常を見ているような楽しいお祭り騒ぎとなった。

YouTubeやSNSなど、WEBを使って積極的に情報を発信していったのもこの頃だ。公式の「テニミュブログ」やキャストのTwitterも要チェックとなり、公演の合間の練習風景やキャストの素顔などが見られる楽しみが増えた。

2nd公演直前には会員制のファンクラブ「テニミュサポーターズクラブ」が立ち上げられ、チケット先行発売などの特典が提供されることになった。

テニミュファンを楽しませるだけではなく、2.5次元舞台の旗手としてこの業界のファン拡大を狙うべく、さまざまなことを試し、挑戦をしていた時期だった。

2nd出身、主なキャスト
小越勇輝、和田琢磨、黒羽麻璃央、小林豊、小西成弥、小野賢章、志尊淳、佐藤流司

3rd-原点回帰。初心者もリピーターも受け入れる、自信にあふれた安定感(2015年2月~)


スピーディにテンポよく公演が進んだ2ndに対して3rdに感じるのは、原点回帰だ。1校ずつの試合を丁寧に描き、2ndでカットされてしまった部分を惜しく感じていた原作ファンを納得させる内容となっている。

2015年から始まり、ラストの全国立海前編は2019年7月から(後編は2020年前半であろうと予想される)と、比較的ゆったりとしたスケジュールでシーズンが進んでいる。

ミュージカルでは1st・2ndともに登場することが無かった、各校のキャラクターも全員揃え「原作を丁寧に」という制作側の想いが伝わってきている。

舞台中歌も、1stで歌われていたもののアレンジがあったりと、長くテニミュのファンを続けている層にとって嬉しいサプライズに、公演を見ていて思わず懐かしさに涙することも多い。

新規のファンには「テニミュはこういうものです」と手を取り丁寧に優しく案内し、既存のファンの気持ちも大事にしてくれる。3rdは、1st、2ndと実績を重ねてきたことによる自信で「さすがテニミュ」と安心感を持って見られる舞台となっている。

3rd出身、主なキャスト(現キャストを含む)
佐奈宏紀、三浦宏規、青木空夢、本田礼生、田中涼星、伊崎龍次郎、上村海成

2.5次元の旗手として、最前線の存在としてテニミュの進化は終わらない。

2.5次元舞台に足を踏み入れるきっかけはさまざまだ。多くは「その原作が好きだから」「キャストが好きだから」という理由だろう。

一方で多くの舞台は、その公演、もしくは長くとも数年で終わってしまう。卒業を繰り返してキャストを一新し、シーズンを重ねてきたテニミュだからこそ表現できるエンタメ性、「何かとにかくすごかった」という感覚を、ぜひその目で確かめてほしい。

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績效信息

標題

ミュージカル『テニスの王子様』3rd シーズン 全国大会 青学(せいがく)vs立海 前編

原作

Takeshi Konomi“網球王子”(集英社跳躍漫畫)

劇場・日程

[東京表演]
2019年7月11日(木)〜7月21日(日)
TOKYO DOME CITY HALL

[大阪表演]
2019年7月26日(金)〜8月12日(月・休)
大阪Mielparque大廳

[愛知表演]
2019年8月17日(土)〜8月18日(日)
豊田市民文化会館 大ホール

[福岡表演]
2019年8月31日(土)〜9月1日(日)
Harmony Thunk Kitakyushu Soleil Hall

[宮城表演]
2019年9月7日(土)〜9月8日(日)
多賀城市政廳

[東京凱旋表演]
2019年9月19日(木)〜9月29日(日)
TOKYO DOME CITY HALL

性能

[青學(發聲)]
Ryoma Echizen角色:Hitoshi Akutsu
Kunimitsu Tezuka角色:Akira Aoki
Shuichiro Oishi職責:Takashi Ezo
Shusuke Fuji角色:Ichimai Minagi
Eiji Kikumaru角色:Tsukasa Taguchi
Inui Sadaharu角色:大輔大輔
Takashi Kawamura角色:Tomoki Iwata
Takeshi Momojo角色:Ki Okubo
Kaido Kaoru角色:Takuto Nakajima
Atsushi Horio角色:Sho Sho
Katsuro Kato角色:Toshiki Nakamikawa
美津濃鰹魚角色:奧田洋野

[Rikkai]
Seiichi Yukimura角色:Toshiki Tateishi
Genichiro Sanada角色:Shogo Taburu
Renji Yanagi角色:Takuma Izawa
Masaharu Niou角色:Dai Goto
Yagyu博士角色:Yuta Osumi
Bunta Marui角色:大岡山
Jackal Kuwabara角色:Yusaku Kawamata
Akiya Kirihara角色:前田良太郎

【四天寶寺】
Kuranosuke Shiraishi角色:Yuki Masuko
小石川健二郎 役:安東秀大郎
千歳千里 役:江本光輝
金色小春 役:森田力斗
一氏ユウジ 役:谷津 翼
忍足謙也 役:千田京平
石田 銀 役:森 一平
財前 光 役:廣野凌大
Kintaro Toyama角色:Kurama Hiramatsu
渡邊オサム 役:碕 理人

關於門票

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查詢

Nerke計劃
03-3715-5624(工作日11:00~18:00)

官方網站

https://www.tennimu.com/

Tenimyu Mobile

http://tennimu.jp

©Tsuyoshi Konomi / Shueisha / NAS /新網球王子項目©Tsuyoshi Konomi / Shueisha / Tenimiu製作委員會

WRITER

Yuki Hirose
								Yuki Hirose
							

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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